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執筆者の写真TOMMY[トミー]

絵心、文才、昭和、漫画…etc.色々と気になる女優・宮下かな子に聞いた、最近のこと。



Webサイト『日刊サイゾー』での映画連載では、イラストと文章の両方を手掛け、その卓越した絵心と文才でサブカルチャー界隈でも注目を集める新進女優・宮下かな子さん。ますます活躍の場を広げる彼女に、気になるプライベートでの過ごし方、そして3月12日より公開される出演映画『ブレイブ -群青戦記-』についてを聞きました。


●サイゾーwebの連載「宮下かな子と観るキネマのスタアたち」では、イラストと文章の両方を手掛けていらっしゃいますが、あれはかなり時間がかかっているのでは?


宮下:イラストは大体4〜5時間ぐらいですね。文章に関しては、編集者の方と色々やりとりしながら書いているので、結構時間をかけています。



●正直、隔週で女優がやるレベルを超えています!(笑)。元々、絵は得意だったんですか?


宮下:小さい頃からずっと絵を描くのが好きで、色鉛筆を使ったりしていたんですが、去年から、より手軽に描けるiPadを使うようになりました。



●連載でも昭和の名作映画を取り上げていたり、カラオケの18番が太田裕美さん『木綿のハンカチーフ』だったりと、レトロ趣味なのかなぁと思ったら、一方で YouTubeや K-POPもチェックしてたりと不思議なバランス感。自分自身をどんな人だと思いますか?


宮下:あまり物事に好き嫌いがないので、割となんでも取り入れるタイプです。



●では、最近のマイブームを挙げるなら。


宮下:最近は、SNSでJ-POPのジャズダンスを検索してチェックしています。ちょうど身体を動かしたいと思っていたので、ダンスをやりたいなって。現在のコロナ禍が落ち着いたらチャレンジしたいですね。あとは自粛期間中に、あまり自分が通ってこなかったジャンルに触れてみようと思って、動画配信サービスでアニメを観始めました。『エヴァンゲリオン』も初めて観ましたし、お気に入りの作品は『BEASTARS ビースターズ』や『約束のネバーランド』ですかね。特に約ネバの2期は、毎週楽しみにしています♪




●漫画もお好きとのことですが、宮下さんが出演する映画『ブレイブー群青戦記―』の原作も読まれていたのでしょうか?


宮下:それが読んだことがなくって、出演のお話をいただいてから読みました! 登場人物それぞれに物語があり、ストーリーが進むにつれ、どんどん引き込まれていくような作品でした。そもそも、戦国時代を舞台に、武士と現代のアスリート高校生が戦うっていう発想が面白いですよね。



●撮影時期は約1年前。インスタの公式アカウントでは、オフショット写真も公開されていますが、メチャクチャ寒そうだなって。


宮下:そうですね。私たち高校生側も、道着や袴姿の方はすっごく寒くて大変そうでした。さらに武士役の方々にいたっては、素足で草履ですからね。皆さん寒さで足が真っ赤になっていて、「皮膚の感覚がない」なんて言ってたりして。瀬野遥役の山崎紘菜ちゃんや女の子たちも、みんな基本的に足を出していたので、それに比べると、黒タイツを履いていた私は救われたなって思います(笑)。



●さて今回、宮下さんが演じるのは、黒タイツの似合う薙刀部2年の今井慶子役。髪型から表情まで原作にソックリすぎて驚きました。


宮下:そう言ってもらえて嬉しいです! やはり原作に対するリスペクトがあるので、可能な限り寄せたくって、今作のために髪の毛も30cmほどバッサリ切っちゃいました。慶子は、私にない強さを持った女の子。なので最初お話しをいただいた際に、「こんなに強い言葉を私に言えるかなぁ」いう不安はちょっとありました。



●ご自身との共通点ってありましたか?


宮下:高校時代はチアダンス部に所属していたので、そこはちょっと違いますが、お互い“部長”というのは共通点といえば共通点ですね。



●チアダンスとはまたちょっと意外です。もし戦国時代にタイプスリップしたら、どうやって戦いましょうか。


宮下:う〜ん…ラインダンスじゃないですかね。横一列に並んでキックするとか!? いや、さすがにちょっと無茶すぎるかも(苦笑)。



●元・運動部ということで、アクションシーンも余裕にこなせたのでは?


宮下:それがすごく大変で。やっぱりダンスとは違いましたね。立ち回りのシーンで久しぶりに身体を動かして、いかに自分が出来ないかを痛感しましたし。撮影スタートの3ヶ月前位からアクション練習を始めて、薙刀自体は2ヶ月前から先生にご指導いただいたんですが、まずは型の練習から。そこからアクションシーンで薙刀を使う練習に移行していったのですが、あの長さを振り回すのは遠心力で重さが加わる分、かなり大変で。朝5時起きで公園に行っては、薙刀の練習をしていました。



●その甲斐もあってか、かなりサマになっていましたよ。


宮下:改めて完成した作品を観返してみると、反省しなきゃいけない部分はあったりしますが、すごく勉強になりましたね。それと、1つのことに集中してやり抜くという武道の精神の素晴らしさを味わうことができたのは、自分にとっても大きな収穫だったと思います。常々、そういう強さが自分にも欲しいと思っていたので、この作品に参加したことで、ちょっとだけでも近づけたのかなって。



●成長があったと。今作のメガホンを取るのは、宮下さんが“師匠”と慕う本広克行監督ですが、現場に入ってみて、いかがでしたか?


宮下:そうですね、本広さんは役者それぞれが持ち寄った色々なアイデアや意見を取り入れて、一緒に作り上げる監督さんなので、私はもちろん、他のキャストの皆さんも、すごくやりやすい現場だったと思います。



●なるほど。宮下さんはこの作品をどのように人に薦めますか? また見どころも教えてください。


宮下:“武士と高校生アスリートによる、これまで見たことのない熱き戦い”でしょうか。原作からは結構変わっている部分もあり、映画だけのオリジナル展開もありますが、それぞれのキャラクターの描き方や、部活動ごとの戦い方といった実写ならでは表現もあるので、原作ファンの方にも面白く観ていただけると思います。個人的には、主人公たちが仲間のために必死で戦う姿がすごく熱くて心打たれるので、ぜひそこに注目してみてください。



●これはもう実際に作品を観てもらった方が早いですね。最後に読者へメッセージをお願いします。


宮下:エンターテイメントを通して皆さんの心に届く作品作りに関われるようにがんばりますので、これからも見守っていただけたら嬉しいです!



<Profile>

宮下かな子


みやした かなこ● 1995年7月14日生まれ、福島県出身。

本広克行が演出を手掛けた舞台『転校生』(2015)にて、倍率約70倍のオーディションを勝ち抜き、キャストに選ばれデビュー。出演近作に、映画『クローゼット』、『曇天に笑う』、ドラマ『女子グルメバーガー部』、舞台 劇団た組『私は私の家を焼くだけ』などがある。CM『SOMPOケア』、『ソニー銀行』が絶賛放送中。

Twitter:@miyashitakanako

Instagram:@miya_kanako



<作品>


『ブレイブ ―群青戦記―』

3月12日より全国ロードショー


2013年に『週刊ヤングジャンプ』にて連載を開始し、2017年までに17巻を刊行。熱狂的なファンを獲得し、累計発行部数115万部を誇る人気コミック『群青戦記 グンジョーセンキ』を実写化。スポーツ強豪高校がまるごと戦国時代、かの有名な「桶狭間の戦い」の直前までタイムスリップ。果たして彼らは戦国時代を生き抜いて、平和な現代に戻ることができるのか!? いま、歴史上で決して語られることのなかった、前代未聞の高校生アスリートVS戦国武将による戦いが始まる!


監督:本広克行

脚本:山浦雅大、山本透

出演:新田真剣佑、山崎紘菜、鈴木伸之、渡邊圭祐、濱田龍臣、鈴木仁、飯島寛騎、福山翔太、水谷果穂、宮下かな子、市川知宏、高橋光臣、三浦春馬、松山ケンイチ、ほか

原作:笠原真樹『群青戦記 グンジョーセンキ』(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)


 

執筆者 : TOMMY[トミー]

メンズファッション誌、ファッションウェブメディアを中心に、ファッションやアイドル、ホビーなどの記事を執筆するライター・編集者。プライベートにおいては漫画、アニメ、特撮、オカルト、ストリート&駄カルチャー全般を愛するアラフォー、39歳。 Twitter:@TOMMYTHETIGER13



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